堀田作兵衛・信繁の義兄弟

六連銭
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大河ドラマ「真田丸」で信繁の初恋の相手の兄として登場する堀田作兵衛(ほった さくべえ)。藤本 隆宏 が演じます。

農民みたいないでたちだけど、この人だれ?って思う人も多いんじゃないでしょうか。真田太平記では出てこないし。

ネット上では農民のリーダーと書かれることもあるんですが。

でもちゃんとした真田家の家臣です。

今までは無名の存在でしたが、真田信繁とともに戦う場面が多く今後注目度のあがりそうな武将です。

 

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堀田作兵衛とはどんな人?

 

ドラマでは堀田作兵衛となってますが。

堀田 作兵衛 興重(ほった さくべえ おきしげ)とも言います。

父は堀田 作兵衛 興重。五兵衛ということもあります。

同じじゃないかと思うかもしれませんが。堀田家は代々、当主は作兵衛と名乗るようです。ややこしいです。

資料によっては、信繁の側室は「堀田 作兵衛の娘」になってたり「堀田 作兵衛の妹」になってたりするのですが、父と息子が同じ名前なのでどちらもありなのです。

だからNHKが事実を曲げているわけではありません。

作兵衛の父は昌幸の命令で信繁の世話係りとして仕えていました。

それを考えると、堀田家はただの地侍ではないですね。農民のまとめ役というだけではなく、有力な勢力として真田家からも一目置かれていたということでしょう。

なので作兵衛と信繁は義兄弟のような関係だったかもしれません。世話係の子供であれば会う機会が増えるからです。幼いころは一緒に遊んだことでしょう。

当然、妹(ドラマ中では梅)とも顔見知りだったはずです。

高梨内記の娘(きり)はドラマでは幼馴染として描かれていますが、どちらかというと重臣の娘ということで後から知り合ったと思われます。
それに対して、梅は小さいころから知っていたはずです。だから自然に好きになったといえます。梅が初恋の相手という設定は説得力ありますね。

梅が信繁に嫁ぐと、信繁にとっては比喩ではなく本当に義兄弟ということになります。

 

堀田家の家柄

 

堀田家は地侍の家がら。

農民の姿をしているのに、苗字を持ってるなんて不思議って思いませんでしたか?

郷士というのは農地をもっていて、普段は農業をしている武士なんですね。地元の農民のまとめ役もします。農民のリーダーという表現も半分は当たってます。

たとえば、農民一揆のときはこういう地侍がリーダーとなって徒党を組みます。堀田家が一揆を起こしたというわけではありません。そういう立場の人だということです。念のため。

でも、武士の身分でもあるですね。堀田家の場合は真田家に仕える家臣です。家臣として認められていて家臣団の名簿にも載っています。普段は城に行って働くことはありません。ほとんど自分の村にいて農業をしています。

だから、身分の高い武士からは農民の代表ととしてあつかわれることもあります。

武士の身分はいくつかのランクがあって、上士、下士とかいう言い方をします。こういうわけ方も江戸時代にはっきりと決まったもので、戦国時代はわりとあいまいでした。

地侍は江戸時代になると、武士か農民のどちらかに別れてしまいます。

武士の身分を選んだものは郷士となり。農民の身分を選んだものは庄屋とか名主になります。

郷士は下士の中は一番上の身分です。これも大名家によって呼びかたやわけ方が違ってたりします。

もっと低い身分だと足軽とかいいます。足軽というのはいわゆる一般兵です。

 

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作兵衛

 

堀田作兵衛は普段は真田の郷で農業をしながら地元農民の指導をしています。でも戦になると、武器を持って手下を引き連れて参加します。

妹が領主である真田家の次男にとついていることからも、地侍とはいえかなり有力な家だったといえます。信繁との交流も多かったでしょう。

ドラマでも重要な場面に関わってくることになりそうです。

真田家の家臣として戦いましたが、関ヶ原の合戦で西軍が負けて真田昌幸・信繁が九度山に送られてしまいます。真田家は信之が継ぎました。信之に仕えることになります。

作兵衛は信繁と関係が深いのですが、地侍は戦のないときは農地を守らないといけないので、作兵衛は信濃国に残ります。

信繁に嫁いだ妹・梅の娘・菊を引き取って養女にします。菊を育て上げて、同じ信濃国の地侍である石合十蔵重定に嫁がせました。

 

大坂の陣に参戦

 

でも、徳川と豊臣の対立が、堀田家の命運を分けます。

真田信繁が豊臣秀頼に味方することを決めました。信濃にいる者にも共に加わって戦うようにとの知らせが届くのです。

作兵衛は信繁の呼びかけに応じて大坂に向かうことを決意します。
妻子の身を案じて隠しますが、後に信之によって発見されました。幼かった息子・堀田又兵衛は妹の嫁ぎ先・石合家にひきとられました。

作兵衛は付き従うもの約50人を引き連れて、信繁に味方すべく大阪城に向かいます。

作兵衛は大坂の陣では信繁の身辺を守る役目を務めました。真田丸でも信繁と共に戦いますが、夏の陣で戦死します。

冬の陣で戦死したという説もありますが、夏の陣まで生き残って赤い鎧を身につけて信繁と共に突撃して欲しいです。

 

 

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演じるのは 藤本 隆宏

 

「真田丸」で堀田作兵衛 演じる 藤本 隆宏は、競泳の元オリンピック選手という異色の俳優。

選手引退後は、劇団四季に入り舞台俳優として活躍。

有名になる前には映画「男たちの大和 YAMATO」にも出ていました。

テレビドラマではNHK「坂の上の雲」での広瀬武夫を演じて一躍有名になりました。広瀬中佐は日露戦争で活躍した海軍軍人です。

TBSの「JIN-仁-完結編」では西郷隆盛役。

大河ドラマ「平清盛」では、武士としての心構えがなくなっていく平家武士団にあって最後まで気骨のある武将として描かれる 伊藤忠清 を演じました。
「花子とアン」や「経世救民の男」などわりとNHKのドラマにはよく出てます。

元スポーツマンらしい長身で体格もよく、武将や軍人の役が似合います。

堀田作兵衛は信繁とともにいる期間が長く劇中での登場場面も増えるでしょう。
注目の俳優となりそうです。

 

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