アヌスヤ王女:ポロスの母とは?

アヌスヤ王女は「ポロス・古代インド英雄伝」に登場するタクシラ国の王女。

インドの伝説的な英雄ポロスの母親として登場します。ポロスはアレキサンドロス3世(アレキサンダー大王)と戦った歴史上の人物です。でも歴史上のポロスの母親はよくわかっていません。

歴史上タクシラ国が存在したのは事実です。アンビ王もいたのは事実です。でもタクシラ国の王女とパウラヴァ国王が結婚した記録はありません。

わからない部分の多い人物なのですがドラマでは「アヌスヤ」という名前で登場します。ドラマはポロスが生まれる前から始まるのでアヌスヤがとても重要な人物になってます。

ドラマの中でのアヌスヤ王女について紹介します。

ネタバレ要素があるのでご注意ください。

アヌスヤとは

名前:アヌスヤ(anusuya)
地位:タキシラ国王女、パラヴァス王妃
父:アンビラージ(タクシラ国王)
母:アルカ(タクシラ王妃)
夫:バムニ(パウラヴァ国王)
兄:アンビ(タクシラ国王)
子供:ポロス

アヌスヤはインド北西部にあるタクシラ王国の王女。

兄はタクシラ国王のアンビ。

タクシラ国ととなりのパウラヴァ国は長年争っていました。兄・アンビ(アンビラージ)はパウラヴァ国を快く思っていません。アンビはパラヴァスの宰相シヴダットに鼻ピアス(ノーズティカ)を贈りました。ノーズティカは花嫁がするものです。シヴダットは侮辱されたと怒りました。

でもアヌスヤはパウラヴァ国との争いをなくし平和になってほしいと考えています。

バムニ王と結婚

パラヴァス王バムニは両国の平和のためにアヌスヤとの結婚を申し込みます。アヌスヤもバムニを信じて結婚しました。ところが初夜の翌朝シヴダットに命を狙われます。バムニ王に助けられましたが屈辱を晴らすためにあえて怖い思いをさせたと聞かされショックを受けます。

悲しむアヌスヤにダリウスが近寄りペルシャとタクシラが組んでパウラヴァを攻めようという誘われました。しかしダリウスの強力を断り。バムニ王と和解します。

しかしアンビ王に「子供を殺す」と脅迫されアヌスヤは協力することになります。

バムニとアヌスヤのため安産祈願の儀式が始まりました。アヌスヤはバムニが騙して結婚した。罪を償うため髪を切るべきだと言います。アヌスヤの言う通り髪を切ったバムニ王。ところがその刃物には毒が仕込まれていました。バムニ王は気を失います。怒ったパウラヴァ国宰相シヴダットはアヌスヤが裏切ったと考え殺そうとしますが、部下のリプダマンに救われました。

ポロスと生き別れに

妊娠中のアヌスヤは地下の穴に隠れて無事子供を産みます。

しかしアヌスヤと赤ん坊はシヴダットに見つかってしまいます。二人は滝に落ちてしまいました。シヴダットはそれを見て二人が死んだと思いました。

リプダマンは赤ん坊を救うことに成功、プルという名前をつけ養父となって育てました。その赤ん坊が後のポロスです。

息子を失ない正気を失う

一方、アヌスヤも奇跡的に助かりましたが精神が不安定になりました。息子を失った彼女は狂ったようにパウラヴ・ラシュトラの街でさまよいます。

ところがアヌスヤはダリウスに見つかって誘拐されてしまいます。後にリプダマンに助けられパウラヴァ国にいるポロスやバムニに会いに行き二人と再開します。

息子ポロスとともにパウラヴァ王国に戻る

アヌスヤはパウラヴァ国の王妃にもどり、ポロスは王子と認められます。

プラヴァコク国ではカニシュク王子とダリウスの娘が行われようとしていました。ところが結婚式の最中にペルシャの兵がなだれ込んできました。困難の中、アヌスヤはバムニにダリウスの企みだと話しました。

しかしアレクサンドルに味方したアンビ王によって命を落とします。

 

アヌスヤの名前の元ネタ

アヌスヤとはインドの女性に多い名前です。

インドの伝説では賢者アトリの妻です。名前には「嫉妬がない」という意味があります。女性の美徳の象徴ともいわれます。

神々を返り討ちにしたアヌスヤ

このような神話があります。
あるとき、アトリが出かけてアヌスヤが留守番していました。
そこにブラフマ・ヴィシュヌ・シヴァの三神が人の姿に変身してやって来ました。三神はアヌスヤが浮気をしないかためそうとしたのです。ところが長い努力の末に神通力を身に着けていたアヌスヤは三神を小さな子供に変えてしまいました。

三神の妻たち、サラスヴァティ・ラクシュミ・パールヴァティは夫の帰りを待っていましたが帰ってきません。そこで女神たちはアヌスヤのもとを訪れて夫を元の姿に戻してくれるように頼みました。アヌスヤは女神の頼みを聞いて三神をもとに戻しました。

悔い改めた神々アヌスヤに望みはないか聞きました。アヌスヤは「あなた達のような子供が欲しい」といいました。やがてアヌスヤは子供を授かりました。

というもの。簡単に紹介しました。もとのお話はさらにおかしいです。現代の日本人が聞くと「神様って何?」「それでいいの?」と思うような話ですね。これがインドらしさかもしれません。

英雄の妻に女性らしさを教えたアヌスヤ

古代インドの叙事詩ラーマ・ヤナにも登場します。

王子ラーマと妻のシータは継母の王妃によって国を追放されて各地をさまよっていました。あるときラーマとシーマはアトリの家を訪ねました。ラーマはアヌスヤを素晴らしい女性だと褒め称え、シータはアヌスヤから女性らしさと妻の務めについて教えてもらいました。アヌスヤはシータに教えたあと、インドラから貰った神聖な衣装をシータに与えました。シータは素晴らしい女性になったということです。

このようにインドでは「理想の女性」「理想の妻」としてのイメージがあるのが「アヌスヤ」という名前です。