フアナ王妃・不倫女王の異名をもつカスティーリャ王妃

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フアナ王妃(カスティーリャ王妃)はカスティーリャ王妃。彼女の産んだフアナ王女はイサベルと女王の座を巡って争います。

エンリケ4世と貴族の対立で宮殿を追放され王妃の座を奪われてしまいます。追放先で知り合った若者と恋に落ちて双子を出産します。さまざまな噂のあるフアナ王妃について紹介します。

フアナ王妃の史実

名前:フアナ(Juana)
呼称:フアナ デ ポルトゥガル(Juana de Portugal)
 または フアナ・デ・アビス・イ・アラゴン(Juana de Avis y Aragón)
地位:カスティーリャ王妃、ポルトガル王女
生年:1439年3月20日
没年:1475年12月12日
父:ドゥアルデ1世(ポルトガル国王)
母:レオノール・デ・アラゴン
夫:エンリケ4世(カスティーリャ国王)
兄:アフォンソ5世(ポルトガル国王)
姉:レオノール(神聖ローマ皇帝フリードリヒ3世皇后)
子供:フアナ・デ・カスティーリャ(カティーリャ王女)

ペドロ・デ・カスティーリャ・イ・フォンセカとの間に生まれた子供
 ペドロ
 アンドレス

日本では室町時代。日野富子(1440~1496年)とほぼ同じ時代の人です。

フアナ王妃のおいたち

1439年。ポルトガルで生まれました。父はポルトガル国王ドゥアルデ1世。フアナは末娘で生まれたときにはすでに父ドゥアルデ1世は死亡していました。

カスティーリャ王妃になる

1455年。カスティーリャ国王エンリケ4世と結婚しました。
フアナとエンリケ4世は母方の祖父母が同じです。

エンリケ4世が王になったとき、王位継承権を持つイサベルとアルフォンソは母親と一緒にアレバロに住んでいました。
1461年にフアナ王妃が妊娠。するとエンリケ4世の家臣たちはアルフォンソとイサベルを監督下に置くことが必要と考え彼らを宮殿に移します。フアナ王妃はアルフォンソとイサベルの養育を担当することになりました。

1462年。娘のフアナ王女が生まれました。彼女は母と同じフアナと名付けられました。フアナ王女誕生したときにはフアナ王女の父親を疑うものはいませんでした。

エンリケ4世は幼いフアナ王女を王位後継者に任命します。すると王に反発している貴族たちがフアナ王女の王位継承を批判しました。さらに王に対立する貴族はフアナ王女はエンリケ4世の娘ではない、ベルトラン・デ・ラ・クエバの娘と主張しました。フアナ王女はフアナ・ラ・ベルトラネーハ(ベルトランの娘)と呼ばれ。ベルトランもフアナの愛人だと言われました。

フアナ王女がベルトランの娘だという証拠はありません。しかし王に対立する貴族たちはそのような噂を広めました。

貴族たちはフアナ王妃への批判を強めます。

宮殿を追放される

1467年。貴族の圧力に負けたエンリケ4世はフアナ王妃を宮殿から追放。エンリケ4世を支持するフォンセカ司教の城に移しました。追放といってもわりと自由に生活はできていたようです。そこでフアナ王妃はフォンセカ司教の甥ペドロと恋に落ちます。フアナとペドロの間には後に2人の子供が生まれます。

1468年。アルフォンソの死亡後。ローマ教皇が仲裁に入りエンリケ4世と反抗的な貴族の間で和平に向けて話し合いが行われました。エンリケ4世とフアナ王妃の結婚は近親結婚のため無効だという判決が出ました。フアナ元王妃をポルトガルに送り返す事になりました。しかし娘のフアナ王女は王族だと認められたので母と一緒にポルトガルには送られません。

1469年。エンリケ4世はフアナ元王妃をマドリッドに来るように命令します。しかしフアナ元王妃は妊娠中だったのでバレては困ります。そこで彼女は恋人のペドロの手引きで城を脱走。メンドーサ家の村に身を隠してそこで双子を出産しました。メンドーサ家はエンリケ4世を支持する有力な貴族でした。

1474年。エンリケ4世が死亡。娘のフアナ王女がカスティーリャ女王を宣言。フアナ元王妃や彼女をかくまうメンドーサ家もフアナ王女が正式な女王だと支持します。

1475年。マドリッドで死亡しました。享年36.

フアナ王妃は大衆文学の世界では愛人をつくり不倫女王と呼ばれることもあります。フアナ王妃が宮殿をおわれたあと愛人を作り子を産んだことは間違いありません。しかし宮殿にいるときに産んだフアナ王女については不倫で生まれた子だという証拠はありません。王と対立する貴族が主張しているだけなのです。フアナ王妃はある意味権力争いの犠牲になったともいえるでしょう。

コメント

  1. etw より:

    とてもわかりやすかったです。

    イサベル~波乱のスペイン女王~
    を初回から数回見てもよくわからなかったけど、
    だいぶんすっきりしました。

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