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明智光秀の妹 御妻木殿は信長の側室だった?

明智光秀には御ツマキ殿あるいは御妻木殿とよばれる妹(義妹)がいました。
そして御ツマキ殿は織田信長と関係のある女性でした。側室だったともいわれます。

謎の女性御ツマキ殿について紹介します。

御ツマキ殿とは

通称:御妻木殿(おつまきどの)
生年:不明
没年:天正9年(1581年)。

御ツマキ殿とは「多聞院日記」や「兼見卿記」に登場する女性です。

「多聞院日記」は興福寺多門院の院主・長実房英俊他の書いた日記。
「兼見卿記」は公家で吉田神社の神主・吉田兼見の書いた日記です。

御ツマキ殿は吉田兼見とも親しく、何度か贈り物や手紙のやり取りをしています。

御ツマキ殿が信長に仕えたのはいつ?

御ツマキ殿は永禄8年~10年ころに織田信長の側室になったといわれます。

当時の光秀は朝倉氏の領内で暮らしていました。足利義昭が朝倉義景のもとに来て、義昭は信長にも書状を送り上洛を促していました。光秀も義昭方に味方して働いていたころです。

光秀は足利義昭に仕えていたとき「織田家には縁者がいて誘われた」という意味のことを語ってます。通常はこの縁者は信長の正室・濃姫(帰蝶)といわれることもあります。

明智家出身で斎藤道三の正室になった小見の方が生んだのが濃姫(帰蝶)だからです。しかし光秀は明智宗家の人間とは限りません。

この縁者が御ツマキ殿の可能性もあります。

御ツマキ殿の役目

信長の意向を大変良く知る人物といわれ、信長が大変気に入っていた女性のようです。

側室といわれることもあります。また信長居城の奥向きの用事(家政)を担当する女性だったともいわれます。

お妻木殿は坂本城にも時々訪れていたようです。たとえ親戚でも信長の側室になってしまうと度々坂本を訪れるわけにはいかないでしょう。織田家に仕える家政だった可能性が高いようです。

いずれにしても信長のそばで仕え、信長が懇意にしていた女性だったようです。

天正5年(1577年)。光秀は興福寺と東大寺の争いの裁判を任されます。このとき光秀は御ツマキ殿から信長の意思を伝えられました。信長は興福寺の立場を尊重すると知らせれた光秀は、そのとおりに興福寺の言い分を認めました。

このように御ツマキ殿は光秀と信長の間を取り持つ役目もしていました。

天正9年(1581年)8月7~8日の間に亡くなってしまいます。

御ツマキ殿を亡くした光秀は非常に落胆しました。

8月21日の多聞院日記にも「比類なく力を落とすなり」と書かれています。この日は大和郡山城の普請見舞いのために訪れていた光秀が大和を離れる日でした。そこで英俊は御ツマキ殿を亡くして沈んだように悲しみに暮れる光秀の様子を見たのでしょう。

御ツマキ殿の正体

「光秀の妹」とされる御ツマキ殿ですが、なぜ明智光秀の妹が御ツマキ殿と呼ばれるのでしょうか?

通常、女性が本名でよばれることはありません。出身地や住んでいた場所などが愛称になることが多いです。ということは御ツマキ殿はツマキという土地の出身者と考えられます。

ここで注目されるのが光秀の妻・煕子の実家・妻木氏です。

妻木氏の本拠地は美濃国土岐郡の妻木郷で妻木城を居城にしていました。だから「御妻木殿」と呼ばれたのかもしれません。

織田信長は永禄10年までに美濃国を平定しました。そのとき妻木氏は織田信長の配下に入っているので妻木氏出身の娘が信長に仕えるのはありえない話ではありません。

御妻木は煕子の妹。つまり、妻木範煕の娘だったのではないでしょうか。そうすれば光秀の義理の妹になります。現代では義理の妹と言ったりしますが「結婚は家と家の結びつき」という考えが強かった当時。結婚相手の兄弟は自分の兄弟も同じ。とくに区別はありませんでした。結婚相手の兄や姉も普通に「兄、姉」と呼んでいたのです。

逸話では光秀が煕子と結婚する前。煕子が病気になり顔に跡が残ったので煕子の父・範煕が妹を代わりに結婚させようとしたと言います。あくまでも逸話ですが、もしかするとそのときの妹かもしれませんし。別の妹かもしれません。

あるいは煕子の実の妹でなくても、妻木氏出身で従姉妹だったのかもしれません。

いずれにしてもその正体はよくわからない部分はありますが信長と親しかったお妻木は光秀との橋渡し役になったのは確か。信長との関係を調整してくれる妻木を失った光秀は織田家中で苦しい立場に立たされ信長との亀裂を深めていったのかもしれません。

御妻木殿が亡くなったのは光秀が中心になって長宗我部元親と信長の和平交渉を進めている最中。その後、信長は長宗我部攻めを決定します。

本能寺の変が起こるのは妻木が亡くなった10ヶ月後の天正10年6月2日です。

意外と光秀と信長の関係にとって重要な人物だったのかもしれません。

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