連続テレビ小説「べっぴんさん」で、坂東紀夫に渡されたという裁縫道具を渡しにやってきた中山照之。すみれのモデルになった板野惇子の周囲にもにも、これとよく似た人はいました。中塚良太郎という人です。
中塚良太郎とはどんな人だったのか紹介します。
中塚良太郎
板野通夫がジャカルタに派遣された後のことです。神戸で残っていた惇子を訪れる男性がいました。それが中塚遼太郎です。
中塚良太郎は大阪商船で坂野通夫と一緒に働いていました。中塚も徴兵されましたが、陸軍の航空本部に配属されました。戦時中も国内にいたようです。
大阪商船で同期だった通夫が海外に行くので残された家族が心配で時々お見舞いに来ていたそうです。東京から神戸に戻ってくると惇子の家によって話し相手になるくらいだったようですが。それでも惇子にとっては心強いことだったのでしょう。
中塚が見舞いに行くと、惇子は「主人からの連絡がない」といって心配そうにしていたといいます。
中塚良太郎はのちに全日本ビルディング株式会社の社長になりました。
夫の知人で、夫が戦争に行ってる間に訪れる男性という部分では似ていますね。
また夫のいない間に何度も訪れて話し相手になるというのは、岩佐栄輔のキャラ設定にも影響を与えてるかもしれません。
ちょっとだけの出演ですが。もしかすると、そんなところにもモデルになるような人がいたのかもしれませんね。
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